Category Archives: 先代の銘木あれこれ

床の間シリーズ③「床の間の分類」

真 格調の高い本床(硬)

  違い棚・書院を付属する。木割によって正式に造られたもの

  (8帖以上)

行 ややくずしたもの(中)

  真と草の中間ぐらいくずしたもの

  蹴込み床・琵琶床等

草 簡素化したもの(軟)

  茶室など数寄屋造り(4.5帖~6帖小室向き)

  踏込み床・洞床・釣床・織部床・袋床・置床等

床の間シリーズ①「床の間の起源と変遷」

床の間の起源は一説によれば、鎌倉時代の釈家住宅(僧侶の家)

からとされている。壁や襖に仏画や掛軸形式の絵を掛けて、その

前に台をしつらえ、三具足(燭台・香炉・花瓶)を飾ったのが

初めとされる。他説によれば書院造りの床というのは部屋の一部

を一段高くして畳を敷いた所(上段)で、高貴な人の格式の高い

座所でもありこれが床の間の原形とも言われる。

「松のはなし」

松の種類は我が国では葉の2本ある二葉松ではアカマツ・クロマツが自生し、葉が5本ある五葉松ではヒナコマツ・ハイマツ。チョウセンマツなどが自生している。アカマツは低山帯に、クロマツは海岸地帯に、ヒナコマツ・チョウセンマツは深山帯に、ハイマツは高山帯に自生している。

アカマツは一部海岸地帯でも生える。一例として松島の松はアカマツである。葉は細くてやわらかく、全体に優しいイメージを持つため雌松と呼ばれる。樹皮はウロコ状にはげる。日本庭園の見越の松はアカマツである。主な産地は、岩手・福島・長野・宮崎県など。

クロマツは北海道以外の日本各地の比較的暖かい海岸地帯に自生。葉は太くて堅く雄松と呼ばれる。樹皮は亀甲状に割れ目がある。特に樹脂が多く肥松(こえまつ)または脂松(やにまつ)として銘木扱いにされるのは、この種類である。防風林・防潮林・砂防林として利用される。

「欅のはなし」

1、風雪に対する充分な抵抗力を持ち、寿命も長い

2、材木として加工した場合の材性の強さ

3、自然界に立つ樹相の美しさと、加工材の目あいの美しさ

「東根の大欅」山形県東根市東根小学校にある大木

日本最大のケヤキと言われ、樹高は30m根元幹回りは16m

天平2年に植林された記録が残る。樹齢約1,300年

「屋久杉」

特徴

1、材が黒芯系

2、葉のつき方が団子状に固まっている

3、葉の色が青緑色

4、冬になっても葉の色が変化しない

5、材に特殊な樹脂があって腐りにくい

6、スギの害虫スギタマバエの被害をうけない

7、年輪が非常に細かい

最も大きな特徴は特殊な樹脂分である。内地材に比して

小杉(樹齢1,000年以下)でさえ、2倍の樹脂分があり

屋久杉(樹齢1,000年以上)になると5~6倍にもなる。

「木を生かす」格言

「木は生育の方位のまま使え」

・山の南斜面の木は南側の柱に使用(細くても強い)

・山の北斜面の木は北側の柱に使用(太くても柔らかい)

・山の陰に育った木は不向き(弱い)

この事から例を述べると、法隆寺が現在まで(約1,300年)

もったのは、木の方位の使い方が誤っていないからと言わ

れている。

「ナグリの種類」について

前回お話しした「ナグリ」には次の3種類があります。

①山ナグリ

 山中で表面の皮や白太の部分をはつり取ったのが始まり。

(門柱・小屋梁などに使用される)

②化粧ナグリ

 原木を製材にかけ、あらかじめ形を作っておき手斧で

 ナグリ加工を施すもの。

(床柱・床框・落掛・濡縁などに使用される)

③つきのみ加工

 つきのみを道具として整形材の表面をつき取り、ナグリに

 似かよった味わいを得ることが出来る。

 ラワンナグリや米松ナグリなど。

(ルーバー・飾柱・玄関ポーチなどに使用される)